「人に頼るのが苦手」なママこそ家事代行が向いている理由

「人に頼るのが苦手」なママこそ家事代行が向いている理由 子育てコラム

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「手伝おうか?」と言われると、反射的に「大丈夫、ありがとう」と答えてしまう。本当は全然大丈夫じゃないのに。

ママ友に愚痴は言えても、「ちょっと子ども見てて」とは言えない。実家の親に頼るのも、なんだか負けた気がして電話をかけられない。そして夜、ひとりで洗い物をしながら、「なんで私はこんなに頼るのが下手なんだろう」とぐるぐる考えてしまう。

もしあなたがそういうタイプなら、この記事はあなたのために書きました。先に結論を言うと、「頼るのが苦手な人」と「家事代行」は、実はとても相性がいいのです。意外に聞こえるかもしれませんが、順番に説明していきますね。

「頼れない」のは性格ではなく、刷り込みの問題

まず、「頼るのが苦手」の正体を見ておきましょう。これはあなたの性格の欠点ではありません。

私たちは子どものころから、「母親は家のことをやるもの」「お母さんは家族のために頑張るもの」という空気を、テレビや周りの大人からたっぷり吸い込んで育っています。だから母親になった瞬間、「自分でやるべき」「頼るのは手抜き」という基準が、自分でも気づかないうちに発動するのです。

そこに重なるのが「申し訳なさ」です。誰かに何かを頼むと、相手の時間を奪ってしまう気がする。お返しをしなきゃと考えてしまう。頼んだあとに「やっぱり悪かったかな」と気になって、頼む前より疲れてしまう。これでは頼るたびに消耗するので、「自分でやったほうが早い」となるのは当然です。

さらに家事代行となると、もう一つ壁があります。「他人が家に入ってくる」ことへの抵抗感です。散らかった部屋を見られるのが恥ずかしい。「この程度で頼むの?」と思われそう。家というプライベートな場所に人を入れること自体が、そわそわして落ち着かない。

母親規範、申し訳なさ、家に人を入れる抵抗感。この三つが重なれば、頼れなくて当たり前です。あなたが弱いのではなく、壁が三枚あるだけなのです。

頼れない人の典型パターン3つ。あなたはどれに近いですか

「頼るのが苦手」と一口に言っても、つまずき方にはいくつかの型があります。よくある三つのパターンを挙げてみるので、自分に近いものを探してみてください。

一つめは、「頼む前に謝ってしまう」タイプです。お願いごとを口にする前から、頭の中で「忙しいのにごめんね」「こんなこと頼んだら迷惑だよね」とシミュレーションが始まり、謝罪の準備だけで疲れてしまう。結局「やっぱりいいや、自分でやろう」と引っ込めるのがいつものパターン。頼むという行為そのものより、頼んだあとの相手の気持ちを想像しすぎて動けなくなる人です。

二つめは、「人が来る前に片付けてしまう」タイプです。たとえば義理の親が来る前に大掃除をするように、誰かに手伝ってもらうためには、まず家を「見せられる状態」にしなければいけないと感じる。掃除を頼むために掃除をする、という本末転倒が起きて、「そこまでするなら頼まなくていいか」となってしまう。ハードルを自分で高くしてしまう人です。

三つめは、「私がやったほうが早い」タイプです。やり方を説明する手間、仕上がりが自分の基準と違ったときのもやもや、それを伝えるときの気まずさ。それらを全部足し合わせると、自分で黙ってやるのがいちばん安く感じる。夫に頼んでも結局やり直しになった経験がある人ほど、この計算が体に染みついています。

三つとも、根っこにあるのは「相手との関係を壊したくない」「相手に気を使わせたくない」という優しさです。つまり、頼れないのは冷たい人だからでも不器用だからでもなく、気を使う力が強すぎるから。そして実は、この三つのパターンのどれであっても、家事代行はその引っかかりをうまく回避できる仕組みになっています。次でその理由を説明します。

友人や親に頼むより「仕事として依頼する」ほうが気が楽な理由

ここからが本題です。実は、頼るのが苦手な人ほど、家事代行のほうが頼みやすいという逆説があります。

理由はシンプルで、家事代行は「お願い」ではなく「依頼」だからです。

友人や親に頼むとき、私たちは相手の善意に甘えることになります。善意には値札がついていないので、「どこまで甘えていいのか」の線引きを自分で考え続けなければいけません。お礼はどうしよう、次に会うとき気まずくないかな、向こうも疲れてないかな……。頼んだあとも、ずっと頭のどこかで気を使い続けることになります。

一方、家事代行は仕事です。あなたは対価を払い、相手はプロとしてサービスを提供する。そこには「貸し借り」が発生しません。お返しを考える必要も、相手の機嫌をうかがう必要もありません。「申し訳ない」という気持ちの居場所が、そもそも構造的にないのです。先ほどの「頼む前に謝ってしまう」タイプの人が消耗する部分が、最初から仕組みごと取り除かれています。

「ありがとう」と「ごめんね」を何度も言わなくていい関係。これは、気を使いすぎるタイプの人にとって、想像以上に楽なものです。

「散らかった部屋を見られるのが恥ずかしい」という抵抗感も、相手がプロだと考えると少し変わってきます。プロのスタッフさんは、いろいろな家を日常的に見ています。散らかった家は「恥ずかしい状態」ではなく、「これから整える対象」でしかありません。美容師さんが寝ぐせを笑わないのと同じです。むしろ、片付いた家に呼ばれるほうが仕事がないので困る、というくらいのものです。「人が来る前に片付けてしまう」タイプの人にとって、ここは大事なポイントです。事前の片付けは、本当にいりません。

「私がやったほうが早い」タイプの人が気にする「説明の手間」や「仕上がりの違い」も、プロが相手なら伝えやすくなります。友人に「ここ、もう少しこうしてほしい」とは言いにくくても、サービスへの要望としてなら言えるからです。要望を伝えることは、わがままではなく、より良い依頼のための情報共有です。

それでも最初は緊張すると思います。それは自然なことです。ただ、その緊張は「知らない人だから」生まれるもので、回数を重ねて顔なじみになれば、ほっとゆるんでいくものでもあります。

頼る姿を見せることは、子どもへの教育になる

もう一つ、視点を変える話をさせてください。

あなたが誰にも頼らず、限界まで一人で頑張る姿を、子どもは毎日見ています。子どもは親の言葉より、親のやり方から学びます。すると子どもが受け取るメッセージはこうなります。「困っても、人に助けを求めてはいけないんだ」「つらくても、一人で抱えるのが正しいんだ」。

これは、あなたが子どもに伝えたいことでしょうか。

将来、子どもが学校で困ったとき、仕事で行き詰まったとき、「助けて」と言える人に育ってほしい。そう願うなら、いちばん効くのは「助けてと言っていいんだよ」と口で教えることではなく、ママ自身が上手に人に頼る姿を見せることです。

家にサポートの人が来て、ママが「ありがとうございます、助かります」と笑っている。その光景は、子どもにとって「人は助け合っていいんだ」という生きた教材になります。頼ることは、手抜きではなく教育です。そう考えると、家事代行を頼むことへの罪悪感の意味が、少し変わって見えてきませんか。

最初の一歩のハードルを下げる、小さな頼み方

頼るためのポイントを説明する女性

「理屈は分かった。でも、いざ頼むとなると腰が重い」。その感覚もよく分かります。なので、最初の一歩のハードルをできるだけ下げる頼み方を、いくつか紹介します。

まず、頼む家事は「一つだけ」に絞ってください。家のこと全部をお任せしようとすると、何を説明すればいいか分からなくなって、考えるだけで止まってしまいます。そうではなく、「水回りの掃除だけ」「作り置きだけ」のように、自分がいちばん手放したい家事、あるいはいちばん抵抗の少ない家事を一つ選ぶ。たとえば「他人に台所を触られるのは落ち着かないけど、お風呂掃除なら平気かも」という人は、お風呂掃除から。範囲が一つに決まっていれば、説明も簡単で、仕上がりの確認も簡単です。

次に、最初は在宅の日に来てもらうことをおすすめします。留守中に他人が家にいるのは、最初は誰でも落ち着かないものです。自分が家にいる日なら、様子も分かるし、その場で「ここはこうしてほしい」と伝えられます。何回か重ねて安心できてから、外出中にお願いする形に移ればいいのです。

そして、「ずっと続ける前提」で考えないこと。「契約したら一生頼み続けなければいけない」わけではありません。合わなければやめていい。「一度試してみて、合うかどうか確かめる」というお試しの気持ちで十分です。多くのサービスは、申し込みの前にチャットやフォームで相談できるので、「こんなことを頼んでもいいのか」をまず質問してみるだけでも、一歩としては立派です。

頼む内容に迷ったら、紙に「やってほしいこと」を一つ書いてみてください。「シンクの洗い物」「平日の夕飯のおかず3品」。それが書ければ、依頼の準備はもうほとんど終わっています。

「頼る練習」の相手として、家事代行はちょうどいい

頼るのが苦手な人が、いきなり友人や親に頼れるようにはなりません。練習が必要です。そして練習台として、家事代行はとても向いています。お金を払う関係だから気を使いすぎなくていい。範囲と時間が決まっているから、「どこまで甘えていいか」を悩まなくていい。頼ること自体に慣れる場として、これほど条件のいい相手はなかなかありません。

正直に書いておくと、向き不向きはあります。対応エリア外にお住まいの方は物理的に頼めませんし、「今週だけ単発で」というスポット利用がしたい人には、定期契約が前提のサービスは合わないこともあります。その場合は別の選択肢を探したほうがいいでしょう。

ただ、「他人が家に入るのがどうしても不安」というタイプの人には、毎回違う人が来るサービスより、同じ人が専任で通ってくれるタイプのサービスが向いています。顔なじみになるまでの緊張を、一度だけ乗り越えればいいからです。たとえば首都圏で展開しているきらりライフサポートは、同じサポーターさんが継続して来てくれる専任制が特徴です。どんなサービスなのかは、こちらの記事で詳しくまとめています。

関連記事: きらりライフサポート(旧東京かあさん)とは?サービス内容と他社との違い

「気になるけど、お金がなぁ……」という方は、まず費用の感覚をつかむところからどうぞ。月1万円で何が買い戻せるのか、具体的に計算した記事があります。

関連記事: 家事代行は「贅沢」じゃない理由を計算してみた|月1万円で買い戻せる時間

なお、頼れなさの背景に、眠れない日が続く、涙が止まらないなど心身の不調がある場合は、一人で抱え込まずにかかりつけ医や自治体の相談窓口に相談してください。

「頼るのが苦手」は、直すべき欠点ではありません。ただ、頼り方を練習する機会がなかっただけです。その最初の練習相手として、貸し借りのない「仕事としての依頼」から始めてみる。あなたにとって、いちばんハードルの低い一歩は、案外そこにあるかもしれません。

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