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「ワンオペ育児に疲れた。少し休みたい」。そう思った次の瞬間、頭の中でもう一人の自分がこう言いませんか。「でも、専業主婦で稼いでいない私が、お金を使って休むなんて許されるの?」と。
一時保育の料金を調べては閉じ、家事代行のサイトを見ては「うちには贅沢だ」とそっと画面を消す。疲れているのは確かなのに、休むための一歩がどうしても踏み出せない。
「稼いでいないから休めない」は、思い込みです
授乳も、離乳食作りも、泣いている子を抱き続けることも、誰かがやらなければ家は回りません。それなのに、休みだけがない。
「お金を稼いでいる人だけが、休む資格がある」。そんな思い込みが、頭のどこかにありませんか。会社員は、働いているからこそ休憩や休日が法律で保障されています。つまり社会のルールでは、「働いている人には休みが必要」なのです。専業主婦の育児と家事も、朝から晩まで続く立派な労働です。働いているのに休みだけがない、というのが今のあなたの状態です。
「稼いでいないから休めない」のではなく、「稼いでいない形の労働をしているから、休みが制度として用意されていない」だけ。休みが用意されていないなら、自分で作っていいのです。
専業主婦のワンオペ育児がつらいのは「甘え」ですか
「家にいるのに疲れたなんて、甘えだよね」。そう自分に言い聞かせて、昼寝をがまんした日はありませんか。甘えではありません。つらさは、働いているかどうかより、子どもと二人きりで過ごす時間の長さや、代わってくれる人がいるかどうかで大きく変わります。朝から晩まで交代する相手がいない日が続けば、誰でも疲れます。
読売新聞の掲示板「発言小町」にも、保育園に通わせず2歳の双子を家で育てているお母さんが、子どもはかわいいけれど時々息が詰まりそうになる、自分だってたまには休みたい、と相談していました(発言小町「ワンオペ育児、夫の休日は丸投げしてもいい?」・2023年9月の投稿)。
子どもをかわいいと思う気持ちと、休みたい気持ちは、同時にあっていいものです。休みたいと感じるのは、子どもへの愛情が足りないからではありません。
休むためにお金を使うのは、贅沢じゃありません

一時保育の予約画面で、料金の欄を見たまま指が止まる。この金額があれば、子どもの靴が買える。そう考えてしまうのは、あなたが家族のことをいちばんに考えてきたからです。
でも、あなたが疲れ切って動けなくなれば、この家は回りません。子どもに笑顔で向き合う余裕も、すり減っていきます。あなたが回復するためのお金は、美容やレジャーと同じ枠ではなく、家族みんなのために使うお金です。
試しに、簡単な計算をしてみましょう。仮に月に1回、5,000〜8,000円ほどの休息の出費をしたとします。1か月は約30日ですから、1日あたりに直すとおよそ170〜270円。ペットボトルの飲み物1〜2本分です。この金額を、家庭で一番働いている人が倒れないようにするための保険だと考えると、決して高い買い物ではありません。
逆に、あなたが体調を崩して寝込めば、外食やお惣菜が増え、夫が仕事を休み、通院費もかかります。倒れてしまう前に休むほうが、家族みんなにとっても負担が小さく済みます。
このあたりの「家事代行は贅沢なのか」という疑問は、実際に金額を計算して検証した記事があるので、数字で納得したい方はこちらをどうぞ。
関連記事: 家事代行は「贅沢」じゃない理由を計算してみた
お金をかけない休み方から、少しかける休み方まで
丸一日休むなんて、想像もできない。でも30分でいいから、一人で温かいお茶を飲みたい。自分の今の状態に合うところから、選んでみてください。
0円でできる休み方は「夫との交代制」と「やらないことを決める」こと
土曜の朝、夫が起きてくるまでの2時間、もう一度布団で眠れたら。お金をかけずにそれを作る方法が、夫との交代制です。「土曜の午前は夫、日曜の午前は自分」のように、お互いが一人になれる時間を交代で持つ約束を作ります。お金がかからず、夫も自分の時間が持てるので、言い出しやすい方法です。
コツは「休ませて」とお願いするのではなく、「お互いに休めるルールにしよう」と対等な形で持ちかけること。家族みんなが長く元気でいるための仕組みとして話すと、ぐっと前に進みやすくなります。
実際に、休日の朝を交代にしている家庭もあります。ママ向けアプリ「ママリ」で紹介された投稿には、こんな声がありました。
休みの日は朝7時頃から9、10時頃まで一人で見てもらってます
出典:ママリ「「休みの日もワンオペ…」専業主婦の育児事情、みんなはどうしてる?」で紹介された投稿
私はその間寝かせて貰ってます!
私が起きたら旦那が寝に行って、昼過ぎから出掛けることが多いです
一人で出かける時間でなくても、寝る時間を交代で取る形でかまいません。
もうひとつの0円の休み方は、時間を空けるのではなく「やることを減らす」ことです。週に1日、夕食は買ってきたもので済ませる日を決める。洗濯物は畳まずカゴから直接使う日を作る。完璧を1日だけ手放すと、その分の力がふっと戻ってきます。これも立派な休息です。
数百円〜千円台の休み方は「自治体の一時保育」を月1回の決まった予定にすること
一時保育は、病院に行くときくらいしか使えない。そう思っていませんか。多くの自治体には、理由を問わず利用できる一時保育があります。保護者の休息(リフレッシュ)目的での利用を認めている自治体は少なくありません。料金は地域によりますが、1時間数百円程度に抑えられていることが多く、民間のサービスより気軽に始められます。
疲れ切ってから探すのではなく、月1回など「決まった予定」として先に押さえてしまうのがおすすめです。予定になっていれば、当日「やっぱり申し訳ないからやめよう」と取り消す迷いが減ります。空き状況や対象年齢、料金は自治体によって違うので、お住まいの市区町村のサイトで確認してみてください。
初めて使うときは、おおむね次の順番で進みます。
- 自治体のサイトで、一時保育をしている保育園や施設を探す
- 事前に登録する(申込書の提出や、面談がある場合もあります)
- 使いたい日を予約する
- 当日、子どもを預ける
必要な書類や予約の方法は、自治体や園によって違います。サイトを見て分かりにくいときは、電話で聞いてしまうのが早いです。聞き方は、たとえばこれで十分です。
「一時保育の利用を考えています。休息のための利用はできますか。登録には何が必要ですか」
どこに電話すればいいか分からないときは、子育ての相談窓口をまとめたページから、お住まいの地域の窓口を探せます。
数千円かけるなら「家事の外注」で毎週の休める隙間を作る
一時保育が取れるのは月に1回。それ以外の日の夕方は、やっぱり一人で台所に立っている。毎回預け先を探すのが大変なら、家事の一部を外注して、負担そのものを減らす方法があります。たとえば週1回、夕食の作り置きと水回りの掃除を頼むだけでも、夕方にやることがひとつ減ります。子どもと過ごしながらでも、やることが減れば、それは立派な休息になります。
たとえば、きらりライフサポートというサービスでは、同じ担当の方が継続して来てくれて、料理の作り置きや掃除と、子どものお世話を1回の訪問の中で組み合わせられます。料金は2時間で7,040円に訪問費990円、合わせて8,030円ほどです(税込・対応エリアは東京都のほか、神奈川・千葉・埼玉の一部地域 ※2026年9月時点)。先ほどの計算で言えば、月1回なら1日あたり約250円の費用です。エリア外の方や単発でスポット利用したい方には合いませんが、「定期的に休める隙間を作りたい」専業主婦の方には選択肢になります。
きらりライフサポートの公式サイトには、利用者へのインタビューが載っています。共働きで子育て中のご家族は、同じように悩んでいる人に向けて、こう話していました。
共働きの方にはもちろん、単身世帯や専業主婦の方にもおすすめですね。サポートをしていただいて自分の時間が持てたり、息抜きができたりすることで、より子どもに愛情を持って進むこともできます。
出典:きらりライフサポート公式サイト「気さくなきらりさんの心遣いに感動“きらりライフサポート”【ユーザーレポート#5】」
サポートの内容や料金、ほかの利用者の声は公式サイトで確認できます。
ほかの口コミや料金の内訳は、こちらの記事にまとめています。
関連記事: きらりライフサポートの口コミ・評判を徹底調査
なお、休んでも回復した感じがしない、涙が出る日が続く、眠れないといった状態が長引いている場合は、休み方の工夫だけで抱え込まず、かかりつけ医や自治体の相談窓口に相談してください。
休日に、夫から「一人の時間」をもらう言い方
休日に「たまには一人で出かけたい」。そう言いかけて、夫の疲れた顔を見て飲み込んだことはありませんか。
0円の交代制は、最初の切り出し方で通りやすさが変わります。何曜日の何時から何時までかを具体的に言うこと。そして、夫の自由時間も同じだけ作ることです。
たとえば、こんな言い方があります。
「土曜の10時から12時まで、一人で出かけてきていい?そのかわり、日曜の午後はあなたの時間にしよう」
「来週から、日曜の午前は交代にしない?」
先ほど紹介した発言小町の相談では、相談者の夫も、たまには休ませてほしいと話していたそうです。夫婦どちらも疲れているときに「休ませて」とだけ伝え合うと、話は平行線になりがちです。この相談に寄せられた返信の中には、夫の休みの日は夫婦で半日ずつ交代で休んでみては、という提案もありました。
もし「疲れてるから無理」と返されたら、時間を短くして出し直してみてください。「じゃあ1時間だけ」「午前がきついなら、夕方の1時間は?」と、相手が受けやすい形に変えていきます。一度で決めなくて大丈夫です。
平日の家事や育児を夫に「手伝って」と頼んでも伝わらないときの伝え方は、こちらの記事でまとめています。
関連記事: ワンオペ育児が限界かもしれないとき|サインの見分け方と、今日からできること
今日できる一歩は、自治体の一時保育ページを開いてみること
お住まいの自治体名と「一時保育」で検索して、ページを開いてみてください。申し込まなくて大丈夫です。「休もうと思えば、休める場所がある」と知っておくだけで、心の中に小さな逃げ道ができて、ほっと息がつけるようになります。
あなたが休むことは、家族にとっても必要なことです。0円の交代制でも、数百円の一時保育でも、数千円の外注でも、どれを選んでも正解です。罪悪感の声が聞こえてきたら、思い出してください。倒れる前に休むのは、サボりではなく、家族を守る判断です。

