家事代行は「贅沢」じゃない理由を計算してみた|月1万円で買い戻せる時間

家事代行は「贅沢」じゃない理由を計算してみた|月1万円で買い戻せる時間 子育てコラム

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「家事代行って、お金持ちの家が頼むものでしょ?」

そう思っていませんか。私も最初はそう思っていました。広いリビングに観葉植物が並んでいて、共働きで世帯年収が高くて……そんな家庭のためのサービスで、うちみたいな普通の家には関係ない、と。

でも、実際に数字を計算してみると、その思い込みは少しずつほどけていきます。この記事では「家事代行は贅沢」というイメージを、感情論ではなく具体的な計算で見直してみます。読み終わるころには、「あれ、思っていたより現実的かも」と感じてもらえるはずです。

月2回・2時間ずつ頼むと、実際いくらかかるのか

まず、いちばん気になるお金の話から正直にいきます。

家事代行の一般的な相場は、1時間あたり2,500円〜3,300円ほどです(※2026年6月時点の一般的な目安です。会社やプラン、地域によって変わります)。

これを「月2回、1回2時間」というペースで頼んだ場合を計算してみましょう。

1時間2,500円のプランなら、2時間で5,000円。月2回で10,000円です。1時間3,300円のプランでも、2時間で6,600円、月2回で13,200円。つまり、月にだいたい1万円〜1万3千円ほどが目安になります(交通費などが別途かかる会社もあるので、正確な金額は各社の公式サイトでご確認ください)。

月1万円。決して小さな金額ではありません。でも、「絶対に手が届かない金額」でもないのではないでしょうか。たとえば、家族で外食を1回分見直したら届く金額です。携帯のプランを見直して浮くこともある金額です。

「お金持ちだけのもの」というイメージと、実際の数字のあいだには、けっこう大きなズレがあるのです。

外食1回・時短家電と並べてみると、金額の感覚が変わる

「月1万円」という数字を、ほかの出費と並べてみると、もう少し感覚がつかめます。

たとえば外食。家族4人でファミレスやお寿司に行けば、1回あたり5,000円〜8,000円くらいはかかります。月2回の外食なら、それだけで1万円を超える家庭も多いはずです。外食の良さは「作らなくていい・片付けなくていい」こと。つまり外食も、形を変えた「家事の外注」なのです。すでに私たちは、家事をお金で手放すことを日常的にやっています。家事代行だけが特別な贅沢に見えるのは、少し不公平な比べ方かもしれません。

時短家電とも比べてみましょう。ドラム式洗濯乾燥機は20万円〜30万円ほど、食器洗い乾燥機は工事費込みで10万円前後、ロボット掃除機は5万円〜10万円ほどが目安です。仮にドラム式を25万円で買って5年使うとすると、1か月あたり約4,200円。食洗機なら月2,000円弱の計算になります。

こう見ると時短家電はとても優秀で、「機械が代われる家事」なら家電のほうが安上がりです。実際、まず家電をそろえるのは正しい順番だと思います。ただし家電には、できないことがあります。献立を考えること、作り置きを仕込むこと、散らかったおもちゃを片付けること、お風呂のカビを落とすこと。家事のいちばん重たい部分は、「考えて、判断して、手を動かす」人にしか頼めない仕事です。家事代行の月1万円は、その「人にしか頼めない部分」への値段だと考えると、家電と競合するものではなく、家電の先にある選択肢だと分かります。

そして、年間で見てみます。月1万円なら年間12万円。たしかにまとまった金額です。でも、戻ってくる時間も年間で数えてみてください。実作業だけで月4時間、年間48時間。丸2日分の家事が、自分の手から離れる計算です。あとで説明する「考える時間」まで含めれば、戻ってくる時間はもっと大きくなります。年12万円で年間50時間以上の余裕を買うと考えると、1時間あたり2,000円台。これを贅沢と呼ぶかどうかは、人それぞれの判断でいいと思います。ただ、「論外の贅沢品」ではないことは、数字が示しています。

月1万円で「何時間」が戻ってくるのかを計算してみる

次に、その1万円で何が買えるのかをもう少し細かく見てみます。買えるのは「サービス」ではなく、正確には「時間」です。

家事代行に来てもらっている2時間のあいだ、プロが掃除や作り置きを進めてくれます。月2回なら、それだけで月4時間分の家事が自分の手から離れます。

でも、戻ってくる時間は実はそれだけではありません。

たとえば作り置きを数日分まとめて作ってもらえたとします。すると、その週の平日は「夕飯どうしよう」と考えて、買い物に寄って、献立を決めて、作って、片付けて……という一連の流れがぐっと短くなります。家事は「やっている時間」だけでなく、「考えている時間」「気にしている時間」も含めて私たちの体力を削っています。

水回りの掃除をまとめてやってもらえれば、「お風呂のカビ、なんとかしなきゃ」と頭の片隅でずっと点滅していたタスクが消えます。この「頭の中のやることリストが減る」効果は、時間の数字以上に大きいものです。

控えめに見積もっても、実作業の4時間に加えて、考える時間・段取りする時間が数時間分は軽くなる。月1万円で買い戻せるのは、合計すると週に1〜2時間ぶんの「自分のゆとり」だと考えられます。

戻ってきた時間に、何が返ってくるのか

家事代行を使うメリットを説明する女性

ここがいちばん大事なところです。戻ってきた時間は、ただの空白ではありません。

寝かしつけのあと、洗い物の山を見て、ずーんと気持ちが沈む夜。あの夜に、洗い物がもう終わっていたら。子どもが「ママ、見て見て」と言ってきたとき、「ちょっと待って、あとでね」ではなく「どれどれ」と顔を向けられる余裕があったら。

家事代行で買い戻した時間は、こういう場面に変わっていきます。

子どもと笑って過ごす時間。30分早く布団に入れる夜。夫婦で今日あったことを話す10分。どれも、お金で直接は買えないものです。でも、「時間のゆとり」を経由すれば、手が届くようになるものでもあります。

ここで、考え方を一つだけ変えてみてほしいのです。

家事代行は「自分が楽をするための出費」ではありません。ママの心に余裕があるかどうかは、子どもが毎日過ごす環境そのものです。ママがピリピリしていれば家の空気は張りつめるし、ママがふっとゆるんでいれば、家の中もやわらかくなります。

つまり、ママの余裕にお金を使うことは、家族全員への投資です。塾や習い事にお金をかけることをためらわない家庭は多いのに、「家の空気をよくすること」にお金をかけるのは贅沢だと感じてしまう。よく考えると、ちょっと不思議だと思いませんか。

それでも「贅沢」と感じてしまう心理の正体

ここまで数字を見ても、心のどこかで「でもやっぱり贅沢な気がする」とつっかえている人もいると思います。その感覚の正体を、一度ことばにしてみます。

一つめは、「自分の労働をゼロ円で見積もる癖」です。私たちは、自分が夜中にやる洗い物や、休日返上の掃除を、無料の労働として計算に入れていません。だから「自分でやれば0円なのに、お金を払うなんて」と感じます。でも本当は0円ではなく、あなたの睡眠時間と体力と機嫌を支払っています。家計簿に載らないだけで、ちゃんとコストを払っているのです。

二つめは、「やろうと思えば自分でできることに、お金を払う罪悪感」です。考えてみると、私たちはワイシャツをクリーニングに出しますし、自分で切れる髪を美容院で切ってもらいます。「自分でできるかどうか」と「人に頼んでいいかどうか」は、本来別の話のはずです。なのに家事だけは「できるなら自分でやるべき」と感じてしまう。

その理由が三つめ、「家事は母親が無償でやるもの」という刷り込みです。私たちは、お母さんが家のことを全部やる姿を見て育った世代です。だから家事をお金で手放すことが、どこかで「母親としての手抜き」に感じられてしまう。でもこれは、あなたの良心の声ではなく、時代が置いていった古い基準です。共働きが当たり前になり、ワンオペで回す家庭が増えた今、基準のほうを更新していい時期に来ています。

「贅沢な気がする」のは、あなたが浪費家だからではありません。むしろ、自分を後回しにして頑張ってきた人ほど、この感覚は強く出ます。だからこそ、感覚ではなく数字で判断する材料を、この記事に並べました。

「贅沢かどうか」より「何と比べるか」で考える

それでも「月1万円かぁ……」と迷う気持ちは自然なものです。最後に、判断のものさしを一つ紹介します。

それは、「家事代行の1万円」を「何もしなかった場合のコスト」と比べてみることです。

疲れがたまって体調を崩し、数日寝込んだら。イライラが続いて、子どもにきつく当たってしまい、自己嫌悪で眠れない夜が増えたら。そうした「目に見えないコスト」は、家計簿には載りませんが、確実に積み上がっていきます。

もちろん、家事代行が万能だと言うつもりはありません。月1万円の余裕がどうしても作れない時期もあるでしょうし、まずは家族の分担や時短家電で対応できる家庭もあります。それで回っているなら、無理に頼む必要はありません。

ただ、「贅沢だから」という理由だけで選択肢から外しているのなら、それはもったいない。贅沢かどうかは金額が決めるのではなく、「そのお金で何が返ってくるか」が決めるからです。

もし「頼んでみたいけど、何をどう頼めばいいのか分からない」という段階なら、まずは流れや相場を知るところから始めてみてください。初めての人向けに、頼み方の手順や失敗しない選び方をまとめています。

関連記事: 家事代行を初めて頼むママのための完全ガイド|流れ・相場・失敗しない選び方

また、首都圏にお住まいで「料理も掃除も子どものお世話も、まとめて相談できるところがいい」という方は、専任のサポーターさんが続けて来てくれるタイプのサービスもあります。実際の口コミや料金を調べた記事はこちらです。

関連記事: きらりライフサポートの口コミ・評判を徹底調査|料金と申込前の注意点

「家事代行は贅沢」という思い込みを一度脇に置いて、月1万円で何が戻ってくるか、あなたの家の場合で計算してみてください。電卓を叩くだけなら、無料です。

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