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お迎えから寝かしつけまで、毎晩「第二の勤務」が始まっていませんか

仕事を終えて保育園にお迎えに行った瞬間から、第二の勤務が始まります。夕飯を作りながら連絡帳の「明日の持ち物」を確かめ、食べこぼしを拭き、お風呂に入れて、歯みがきをさせて、絵本を読んで寝かしつけ。気づけば、自分はソファに座ることすらなく、立ちっぱなしの3時間が終わっています。
そしてリビングを見渡して、ずーんと重くなる。洗い物、洗濯物、明日の保育園の準備。「仕事もしてるのに、家のこともちゃんとやらなきゃ」と思いながら、力の入らない体を引きずって動き出す。そんな毎日を送っていないでしょうか。
仕事と家事と育児の3つを全部「ちゃんと」やるのは、そもそも無理があります。あなたの頑張りが足りないのではなく、荷物の量が1人分を超えているのです。だから、降ろしていい荷物を3つ選びました。
フルタイムママがしんどいのは、仕事を3つ掛け持ちしているから
会社で1日8時間働いて、帰ってからも、家事という終わりのない仕事と、育児という24時間体制の仕事が待っています。つまりフルタイムママは、フルタイムの仕事を3つ掛け持ちしているのと同じ状態です。
3つの仕事を1人で掛け持ちすれば、誰だって倒れます。これは体力や要領の問題ではなく、純粋に量の問題です。だから解決の方向も「もっと効率よく頑張る」ではなく、「持っている荷物を減らす」が正解になります。
なお、眠れない日が続く、涙が止まらないなど、つらさが深刻な場合は、かかりつけ医や自治体の相談窓口に早めに相談してください。
手放していいもの1:毎日の手作り夕食
お迎えの帰り道、「今日の夕飯どうしよう」と冷蔵庫の中身を頭の中で数えている。その時間が、いちばん気が重くありませんか。
最初に手放していいのは、「夕飯は毎日手作りすべき」という思い込みです。
冷凍餃子の日があっていい。お惣菜の日があっていい。宅配の食事キットや冷凍宅配弁当を平日の主役にしてもかまいません。最近の冷凍食品や宅配サービスは栄養バランスを考えて作られているものも多いです。「手作りじゃないと愛情不足かな」と思ってしまうけれど、そんなことはありません。
考えてみてください。疲れ切った顔で30分かけて作った夕飯を囲む食卓と、レンジで5分のごはんをニコニコ笑って食べる食卓。子どもにとってうれしいのは、どちらでしょうか。子どもが覚えているのは献立の中身よりも、食卓の空気です。
手放し方:カレンダーに「作らない日」を先に書き込む
疲れた日に「今日はもう無理だから手抜き」と決めると、罪悪感とセットになってしまいます。だから、その場の気分で決めないのがコツです。先に決めておけば、それはただの予定です。
手順は3つです。まず、週2日「作らない日」を曜日で固定します。たとえば疲れがたまる水曜と金曜。次に、その2日分の冷凍餃子や冷凍弁当、レトルトを週末にまとめてストックしておきます。最後に、家族へ「水曜と金曜はラクごはんの日にするね」と宣言します。この宣言までがセットです。こっそりやると後ろめたさが残りますが、家のルールにしてしまえば堂々と休めます。
「今日は作らなくていい日」と決まっているだけで、お迎えの帰り道の足取りがすっと軽くなります。
罪悪感が出てきたら:「何を出したか」ではなく「どんな顔で食べたか」を見る
それでも最初のうちは、「手抜きしちゃった」という気持ちがちくっと顔を出すと思います。罪悪感は長年の思い込みなので、すぐには消えません。それで普通です。
出てきたときは、テーブルの上ではなく、子どもの顔を見てください。笑って食べているなら、その食卓は成功です。そして心の中で「手抜き」を「段取り」と言い換えてみてください。あなたは夕飯をさぼったのではなく、家族の夜が回るように段取りをした。それが事実です。
手放していいもの2:いつでも人を呼べる完璧な部屋
おもちゃが散らかったリビングを見て、はあ、とため息。毎晩、同じ場所を片づけていませんか。
そのため息が出るのは、頭の中に「あるべき部屋」の理想像があるからです。でも、小さい子どもがいる家が散らかるのは自然現象です。片づけても3分で元に戻るものを追いかけ続けるのは、消耗するだけです。
2つめに手放していいのは、「部屋は常にきれいであるべき」という基準です。
手放し方:「最低ライン2つ」を紙に書いて冷蔵庫に貼る
「床に食べ物が落ちていない」「明日の保育園グッズが玄関にある」。この2つさえ守れていれば今日は合格、と決めてしまいませんか。理想ではなく「最低ライン」を決めるのがおすすめです。
手順はこうです。まず、最低ラインを2つだけ選んで紙に書き、冷蔵庫に貼ります。頭の中に置いておくと、いつの間にか項目が増えていくので、紙に書いて「これだけ」と固定するのがポイントです。次に、夜の片づけはタイマーで5分だけと決めます。おもちゃは大きなカゴに投げ込むだけ、掃除機は週末だけ。そして、5分で終わらなかった分は「明日の宿題」ではなく「やらないこと」に分類します。
減らした分の時間と気力は、子どもと過ごす時間と、あなた自身の休憩に回してください。そちらのほうが、ずっと価値のある使い道です。
罪悪感が出てきたら:散らかりは「子どもが今日ちゃんと遊んだ証拠」と見方を変える
散らかった部屋を見て「ダメな母親だ」と感じたら、誰の目線で部屋を見ているかを確かめてみてください。たいていそれは、急に来るかもしれないお客さんや、実母や義母の目線です。でもこの部屋で暮らしているのは、あなたと家族です。家族の誰も困っていなければ、その部屋は合格です。
床に転がるおもちゃは、子どもが今日めいっぱい遊んだ証拠でもあります。そう見えてくると、ため息がほんの少し減ります。
手放していいもの3:「自分ひとりで全部やる」こと
「私がやったほうが早いし」と、つい全部引き受けてしまう。3つめに手放していいのは、「家のことは私がやらなきゃ」という前提そのものです。
手放し方:「書き出す→家庭内で渡す→外に頼る」の順番で進める
いきなり「外注しましょう」と言われても、ハードルが高いと思います。
最初は、家事と育児のタスクを全部書き出すことです。保育園の連絡帳、おむつの在庫チェック、献立を考える、といった「名もなき家事」も含めて紙に見えるようにすると、偏りが一目でわかります。次に、その中から1つだけ、夫の「いつもの担当」を決めます。「手伝う」ではなく担当です。保育園の朝の送りだけでも夫の担当になれば、朝の景色は変わります。
それでも回らない分が残ったら、そこで初めて家庭の外に頼る選択肢を検討します。家事代行やシッターと聞くと「お金持ちのもの」「贅沢」と感じるかもしれませんが、フルタイムで働くママにとっては、贅沢どころか現実的な仕組みです。実際にいくらかかって何が買い戻せるのか、こちらの記事で計算しています。
関連記事: 家事代行は「贅沢」じゃない理由を計算してみた|月1万円で買い戻せる時間
たとえばきらりライフサポートのように、同じ人が継続して来てくれて、作り置き料理と掃除と子どものお世話を1回の訪問で組み合わせられるサービスもあります。最初から多くを頼む必要はありません。「作り置きとお風呂掃除だけ」のように小さく頼んで、週に1回、2〜3時間来てもらうだけでも、「あの家事は今週やらなくていい」と思える日が生まれます。
関連記事: きらりライフサポートの口コミ・評判を徹底調査|料金と申込前の注意点
ただし、頼り先を増やすのにも向き不向きがあります。たとえばきらりライフサポートのように継続して来てもらうタイプのサービスは、対応エリア外の方や、単発でスポット的に使いたい方には合わないこともあるので、検討するときは条件をよく確認してください。
罪悪感が出てきたら:頼るのは「さぼり」じゃない
人に頼んだあと、「母親なのに、自分でやらなくていいのかな」という気持ちが出てくるかもしれません。そんなときは、会社の仕事を思い出してみてください。仕事では、ひとりで抱え込む人より、適切に割り振れる人のほうが信頼されます。家庭も同じです。
あなたが笑っていられることが、家族にとっていちばん大事です。そのためにお金や人の手を借りるのは、さぼりではありません。「母親なのに」という言葉が浮かんだら、「この家を回す責任者だからこそ、頼る」と言い換えてみてください。
今日できる一歩は、「やめることを1つ決める」だけ
今夜、寝かしつけのあとに1つだけ決めてみてください。「明日の夕飯は作らない」でも、「おもちゃはカゴに投げ込むだけにする」でもかまいません。あなたが最初に手放すとしたら、どれにしますか?
仕事と家事と育児で疲れているのは、あなたが3人分の仕事を1人で抱えているからです。だから必要なのは、もっと頑張る方法ではなく、荷物を降ろす許可です。
毎日の手作り夕食、完璧な部屋、自分ひとりで全部やること。この3つは、手放しても家族の幸せは減りません。むしろ、ママに余裕が戻った分だけ、家の空気はふわっと明るくなります。

