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子どもを洗って、拭いて、保湿して、服を着せて、髪を乾かして。気がつくと自分は濡れた体にバスタオル一枚で、リビングに走っています。自分の頭はシャンプーを流しただけ。「私、今日ちゃんとお風呂に入ったって言えるのかな」と、ふと思う夜はありませんか。
トイレも同じです。ドアを閉めれば泣かれる、開ければ見られる。「トイレくらいゆっくり行きたい」という、たったそれだけの願いが叶わない。これがワンオペ育児の毎日です。
この記事では、ワンオペのお風呂を月齢別にどう段取りするか、自分が「カラスの行水」になってしまう問題、そしてトイレに行けない問題への現実的なやり方をまとめました。完璧な正解ではなく、「今日から少しラクになる段取り」を持ち帰ってもらえたらと思います。
お風呂とトイレがしんどいのは「自分の体を後回しにしているから」
最初にお伝えしたいのは、お風呂やトイレがしんどいのは、あなたの要領が悪いからではないということです。
ワンオペのお風呂は、よく考えるとすごい作業です。自分と子どもの服を準備して、浴室を温めて、子どもを洗いながら自分も洗い、湯冷めしないように先に子どもをケアして、最後に自分。ひとりで大人2人分の役割を、濡れた状態でこなしているのです。段取りが大変なのは当たり前で、しかもその段取りの中で、いつも最後に回されているのが「自分の体」です。
トイレに行けないのも同じ構造です。子どもの安全を最優先にした結果、自分の生理的な欲求を後回しにしている。つまりこのしんどさは、あなたが毎日まじめに子どもを優先している証拠です。だからこそ、気合ではなく「段取りと道具」で解決していきましょう。
月齢別・ワンオペお風呂の現実的な段取り

ここからは一般的なやり方を月齢別に紹介します。子どもの発達には個人差があるので、わが子に合わせて調整してください。また、浴室やお湯まわりは事故が起きやすい場所です。消費者庁なども、子どもから目を離さないこと、浴槽の残し湯をしないことなどを注意喚起しています。安全に関わる部分は、各家庭の状況に合わせて慎重に判断してください。
ねんね期(〜6ヶ月ごろ):ベビーバス分離か「脱衣所待機」方式
首がすわる前後の時期は、無理に一緒に入らず、ベビーバスで沐浴だけ済ませて、自分は子どもが寝た後にさっと入るという「分離方式」がシンプルです。
一緒に入る場合によく使われるのが「脱衣所待機」方式です。脱衣所にバウンサーやハイローチェアを置き、子どもを寝かせた状態でドアを少し開けて自分が先に洗う。そのあと子どもを迎え入れて一緒に湯船へ。上がったら、脱衣所にあらかじめ広げておいたバスタオルとおむつ・服の上に子どもを置いてケアします。ポイントは「上がった後に必要なものを、全部先に並べておく」こと。これだけで濡れたまま走り回る時間がぐっと減ります。
おすわり〜あんよ期(6ヶ月〜1歳半ごろ):浴室内で「見える位置」に
動き始めると、脱衣所でじっと待っていてはくれません。この時期は、浴室の洗い場にバスチェアやマットを置いて、自分の手と目が届く位置で待ってもらいながら自分を洗うやり方が一般的です。お湯をはった浴槽のそばでは特に注意が必要なので、自分を洗う間は浴槽のお湯を抜いておく、フタをして子どもが触れないようにするなど、家庭の状況に合わせた工夫が紹介されています。
おもちゃを「お風呂専用」にして、浴室でしか遊べない特別なものにしておくと、待っていてもらえる時間をかせぎやすくなります。
イヤイヤ期(1歳半〜3歳ごろ):「入れる」より「入りたくさせる」
この時期の難関は、洗うことより「お風呂に入ってくれない」「出てくれない」こと。正面からの説得は効かないので、お風呂用クレヨンや光るおもちゃ、「お風呂で続きをやろう」という誘い文句など、お風呂を遊びの延長にする作戦が現実的です。出るときは「あと10数えたら」など、子どもが見通しを持てる声かけが定番です。
3歳以降:少しずつ「自分で」を増やして、ママの手を減らす
3歳を過ぎたら、体の洗いやすい部分を自分で洗ってもらう、脱いだ服をカゴに入れてもらうなど、小さな「自分で」を増やしていける時期です。ママが全部やるお風呂から、一緒にやるお風呂へ。仕上げだけ手伝う形になると、自分を洗う時間が少しずつ戻ってきます。
「自分はカラスの行水」問題は、夜の10分入浴で取り返す
段取りを工夫しても、子どもと一緒のお風呂で自分がゆっくりできないのは、正直なところ変わりません。だから発想を変えて、「子どもとのお風呂は作業、自分のお風呂は別枠」と割り切るのがおすすめです。
子どもが寝たあとの10分だけ、シャワーを浴び直す。湯船に浸かり直す。それは贅沢ではなくて、明日も回すためのメンテナンスです。毎日でなくてもいい、週に2回でもいい。「自分の体を洗うためだけの時間」が予定に入っているだけで、気持ちはずいぶん違います。ほっと一息つける時間は、待っていても来ません。先に確保するものです。
トイレに行けない問題は「安全な待機場所」をひとつ作る
トイレ問題の現実解は、突き詰めるとひとつです。「数分間、目を離しても危なくない場所」を家の中に作ること。ベビーサークルの中、危ないものを排除した部屋など、子どもの月齢に合わせた安全スペースがあれば、ドアを開けたままでも、泣き声を聞きながらでも、とりあえずトイレには行けます。
「泣かせたまま行くなんてかわいそう」と感じるかもしれません。でも、安全が確保された場所で数分泣いて待つことと、ママがトイレを我慢し続けることをくらべたら、無理をしているのは明らかに後者です。生理的な欲求を我慢し続ける生活は、体にも心にもよくありません。
段取りを工夫しても回らないときは「大人の手」を借りる選択肢を
ここまで書いてきた工夫は、どれも「ワンオペのままなんとかする」方法です。でも本当のことを言えば、お風呂もトイレも、大人がもうひとりいれば一瞬で解決する問題です。
夫の帰りが早い日にお風呂を任せる、家族や友人に来てもらう。それが難しいなら、家事代行やシッターのような「お金で大人の手を借りる」選択肢もあります。たとえば、夕方の一番ばたばたする時間帯に来てもらって、夕食の作り置きをしてもらいながら子どもを見ていてもらえれば、その間にひとりでゆっくりお風呂に入ることだってできます。家事と子どものお世話を同じ訪問で組み合わせられるサービスもあり、詳しくは関連記事: きらりライフサポート(旧東京かあさん)とは?サービス内容と他社との違いで紹介しています。
そして、もし「お風呂やトイレどころか、毎日そのものが限界」と感じているなら、関連記事: ワンオペ育児が限界だと感じたら最初に読むページを先に読んでみてください。
今日できる一歩は「お風呂上がりセット」を一箇所にまとめること
最後に、今日からできる小さな一歩をひとつだけ。お風呂に入る前に、バスタオル・子どもの着替え・おむつ・保湿剤・自分の着替えを、脱衣所の一箇所にセットで並べておくことです。たったこれだけで、濡れたまま家の中を走る時間が減り、お風呂のしんどさが一段軽くなります。
ワンオペのお風呂とトイレは、「みんなやっていること」かもしれません。でも、みんながやっているからといって、しんどくないわけではありません。段取りで減らせるしんどさは段取りで、それでも残るしんどさは人の手を借りて。あなたが体を拭く時間くらい、ちゃんと確保していいのです。


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